2015年 / 千葉県船橋市
都市部における屋外と関わりのある暮らし方を提案した住宅密集地にたつ家
「船橋の家」は、駅近の住宅密集地にある25坪の敷地に建つ家です。施主は、この家に住む以前は、高台に建つ集合住宅に住んでおり、そこは日当たりがよく窓から階下の景色を眺めたり、外の様子を感じながらの暮らしができました。新しく建てる家も普段の暮らしの中で屋外との関わりを感じられる家を目指しました。建物が密集している都市空間で、外部の環境を室内に取り込むための住空間の形を考えました。
家族の主な居場所である居間は、窓から木の塀に囲まれたデッキ庭に接続させることで、ブラインドを開けてプライバシーを守りながら自然光がはいる部屋としました。また道路側の掃き出し窓の前は2重壁とし、更に格子戸や植栽を設けることで、道路の賑わいをほどよい距離感で感じられる場所にしました。北側道路面は、唯一隣家との距離が確保された部分であるため、窓の高さや形状を操作して歩行者の直接の目線を外しながら、柔らかい自然光を取り入れられるようにしました。玄関ホールの壁は、窓から植栽による季節を感じられるように、ボリュームを斜めに切り取って小さな庭を設けました。「船橋の家」は、住宅密集地に建つ家における屋外空間との関わりのある暮らしを提案した家です。
設計概要
- カテゴリー
- 戸建住宅
- 所在地
- 千葉県船橋市
- 床面積
- 87㎡
- 構造
- 木造在来軸組工法 2階建
- 竣工年
- 2015年
- –
- –