2008, 2012, 2021年 / 長野県高山村
感染症外来棟や心臓カテーテル装置をそなえた、小さな村のクリニック
「島田内科クリニック」は、長野県高山村の小さな内科クリニックです。2008年12月の新規開業から2度の増築を行い現在の形となりました。
高山村はリンゴを始め色々な農作物の産地であり自然が豊かな地域です。一方、他の山村地域同様に高齢化が進んでいます。新規開業時には、この地域に暮らす皆さんがいつまでも元気に仕事ができるように、かかりつけ医として必要な医療を提供できる外来クリニックを作りました。地域の景観に配慮し信州唐松を多く使用して安心できる雰囲気をつくり、建物の中央に大きな中待合を設け診察が機能的に行えるように計画しました。また、医療の変化に対応できるように将来の増築を考えた配置や構造としました。高齢者は入院をきっかけに衰えが進むことがあるため、2012年に高齢者の入院治療を減らすために、院長の専門である心臓カテーテル治療装置を導入する増築を行いました。また、コロナ禍をきっかけに、抵抗力が低下しがちな高齢者のことを考えて、発熱患者を他の患者と分けて診察できる、感染症外来棟をつくりました。
「島田内科クリニック」は高齢化の進む地域の医院の在り方を院長と共に考えてつくりあげた、高度医療ができる小さな循環器内科クリニックです。
設計概要
- カテゴリー
- 診療所
- 所在地
- 長野県高山村
- 床面積
- 490㎡
- 構造
- 木造在来軸組工法平屋
- 竣工年
- 2008,2012,2021年
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