2016年 / 長野県長野市
大きな紅葉や木材の内装など患者に優しい診療空間をめざしたコンパクトな歯科医院
「長野東口歯科クリニック」は、先生の治療方針である”痛みの少ない治療”にふさわしい診療空間をつくることを設計の第一としました。そのため、すべての患者さんに目が配りやすいように、4台の歯科ユニットを設置する大きな診療空間のシンプルな構成としました。診察時間の拠点となる技工スペースは診察室の中央に配置し、複数ある歯科ユニットを一目で見渡せるようにしました。一方歯科ユニットの有効幅は、治療内容により全て微妙に寸法をかえるなどきめの細かい設計をしました。
歯科ユニットの隔て壁は、杉の斜め格子とし患者からは隣のユニットが見えにくく、先生は隣の見やすいような形状にしました。隔て壁は室内に木の温かみをもたらし、冷たい雰囲気になりがちな診察室のアクセントになっています。また、ユニットごと窓の外に白樫を植えたり、待合室のキッズペースの大きな窓にシンボルツリーである紅葉を植えるなど、診療中も屋外の植栽を楽しめるように配慮し、痛みの少ない治療に対応して、患者に優しい診療空間をこころがけました
設計概要
- カテゴリー
- 歯科診療所
- 所在地
- 長野県長野市
- 床面積
- 126㎡
- 構造
- 木造在来軸組工法 2階建
- 竣工年
- 2016年
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