2013年 / 宮城県石巻市雄勝
東日本大震災の被災地石巻市雄勝のコミュニティカフェ
オーリンクハウス」は東日本大震災で街の多くが津波の被害をうけた、宮城県石巻市雄勝に建設されたコミュニティカフェです。地震の為にバラバラになった住民同士のつながりをいち早く取り戻すために、雄勝地区住民らでつくる「まちづくり復興プロジェクト委員会」が主体となり。震災発生から1年後にプロジェクトが開始されました。建設資金は、雄勝地区で活動する一般社団法人「トモノテ」が集めた海外などからの支援金や建設資材の提供を受けて実現しました。提供された資材は、ツーバイフォー工法のログハウス風住宅の材料一式でした。作る事ができる空間はこの材料にて規定される中、地域住民やプロジェクト委員会の要望を読み解き、分棟形式に住宅の構成を組み替えることとしました。
ログハウスの最も大きな六角形空間は周囲を広いデッキで囲み、集会施設として多くの方が気軽に利用できる空間的しかけを施した。オーリンクハウスは、元の市役所雄勝支所に隣接した場所であるため、隣地には仮設の商店街もできました。この様な立地もあり、完成後は、地域の方の交流である「お茶っこ飲み」だけでなく、様々なイベントなど多くの方に利用され、震災復興のためのパブリックシェルターとして積極的に活用されました。その後、新しくつくる中心市部の復興という方針が定まり、運営している皆さんもその趣旨を優先することを選択したため、残念ながら2018年3月に閉館となりました。
設計概要
- カテゴリー
- 集会所
- 所在地
- 宮城県石巻市雄勝
- 床面積
- 100㎡
- 構造
- 木造ツーバイフォー工法 平屋
- 竣工年
- 2013年
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