28坪の細長い敷地を効率よく活用するために斜めの平面計画を採用した家

「ななめのいえ」は、東京都台東区の28坪の敷地に建つコンパクトな住宅です。防火地域の木造住宅なので延床面積は100㎡以内とすることになりました。また敷地形状は間口が狭い長方形であり、駐車場も必要であるため厳しい面積制限がある計画でした。ですから単純な空間操作で施主が望むオープンな平面計画の家とするのは困難でした。そこで、平面計画の中に敷地に対して約30度の斜め軸線を取り入れて壁や空間をつくり、動線スペースや各室の区切りを斜めの秩序で構成しました。
その結果各スペースが、分割しながら緩やかにつながる構成となり、それにより住まいとしてのしつらえをつくりました。この斜めの秩序は、外部にも三角のスペースをつくることになり、住宅密集地での自然光の取り入れ窓やバルコニースペースとしても有効に利用できました。「ななめのいえ」は斜めの秩序により効率的で快適な住環境を実現した家です

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